看護師の人材不足に悩む離島の医療機関への短期求人広告が、医療系の就職支援サイトで紹介されている。勤務期間は半年が多く、期間延長ができるシステムもあるようだ。
離島の生活というと海が綺麗で治安がよく、離島で暮らす住民は優しくていい人というイメージがあるだろう。そして休日はダイビングやキャンプなどレジャー三昧で、時には誰かのパーティーに呼ばれるのではないかと想像する。このような地域で働けるのなら、今の生活を捨ててもいいと思う人もいるかもしれない。
実際に離島で短期間勤務していた人の話だと、すごくよかったという人ともう二度と行きたくないという人に分かれる。すごくよかったという人は、診療所は確かに人手不足で忙しい時もあるが本格的な急変対応が少なくて楽、休日はダイビングに明け暮れて、仕事もプライベートも充実していてあっという間だったという。一方嫌だったという人は、海にも山にも興味がなく休日は暇でつまらない、一緒に働く看護師にベテランがおらず医療設備が昔のものでやっていられなかったそうだ。
これらの感想から考えると、離島での就職は今までやってきた仕事内容や医療環境との違いが割り切れない人には向かないといっても過言ではない。また、休日も自ら新しい環境に飛び込んでいかないのであれば、豊かな自然は苦痛でしかないだろう。看護師が離島での就職を考えた時、離島へ移住する目的を明白にしておく必要がある。そして環境の変化に順応できる性格でないなら、いきなり離島へ移住することは止めた方がいいだろう。